Page 114 - 権五石会長の人生のエッセイ J-Full
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寿石(水石)







               私は寿石が好きだ。

               石の中には雑石、人工石、寿石がある。雑石は何の役にも立たない石··· 人工石
               は人がきれいに手や、機械などで、人為的に加工した石···

               寿石は雨風や吹雪など自然がもたらした石だ。雑石は何の役にも立たないし···

               人工石は安く、または高く売られたりもするが···
               寿石のように価値の高い水準までではない。人も雑石のような人がいて、人工

               石のような人がいて、寿石のような人がいるようだ。



               雑石のような人は人に被害だけ与える人で···人工石のような人はいてもいなくて

               も構わん人、自分のことしか知らない人だし···

               寿石のような人とは、世の中のすべての風波に勝ち、他人のために光を放つ人、

               他人を助ける人、鳶が鷹を生んだような人、厳しい環境で育ったにもかかわら
               ず、他人を助けるこのような人を私たちは「寿石のような人」という。




               私たちの社会が雑石のような人が多いと暮らしにくいし…
               私たちの社会が人工石のような人が多いとあまりにも利己主義の社会になって

               発展がなくて···寿石のような人が多ければ愛あふれる社会になるのだ。




               それで、自分が首席のような人間になるには、多くの人間的な苦悩を味わわう
               べきだ。それで'涙に濡れたパンを食べたことのない人と人生を論じるな'と言っ

               たように… 私たちはある程度たくさん苦労をすべきだ。

               それじゃ、絶対に苦労さえすれば経験になるのか???
               そして寿石のような人生になるのか???

               必ずしもそうではない。  苦労も苦労次第だ。寿石のような人生を生きるために

               は他人のために苦労しながら自ら悟らなければならないし…
     QR        人工石のような人生を生きるためには、ひたすら自分だけのために努力しなが

               ら苦労してこそ、人工石のような人間になる。

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