Page 266 - 権五石会長の人生のエッセイ J-Full
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国家予算を持って受けた過程であり、試験なのに最後の卒業考査をかけて

               資格証試験を受けるのに、学生たちが私以外は誰も来なかったのだ。
               数十人に1人も試験時間になっても入ってこなかった。

               研究所では大騒ぎになり、それこそ混乱極まりなかった。

               それで結局、あれこれ調べた末に陽川区のある小学校に皆集まっていると

               いうのだ。



               そして彼らの話は、これは権五石が全て先生たちを買収して自分がいつも1

               位になったことであり、今回の期末試験もどうせまたあいつが1位になるだ
               ろう。それでまた長官賞を受けるだろう、だから自分たちは試験をボイ

               コットするというのだった。それで、これまで悪いことをした研究員や先

               生たちや権五石を一度こらしめるということだ。



               私はあまりにも呆れた。

               先生たちに八百長を頼んだことは一度もなく、そのような事実もなく根拠
               もないのに、誰かがひそひそ話しながらそのような嘘をつくことが広がっ

               た。しかし、それを放っておいた結果、今やそれが定説になり、誰もがそ

               れが事実だと思っているのだ。



               私は一言で言って忌避の対象であり、誰でも私を見る人ごとに目をそらし

               たりした。 あまりにもあきれていた。

               そのような過程の中で、結局は最後の資格試験に誰も出てこなかったのだ。
               国家公認課程を履修して資格証を取る試験なので、大変なことになったの

               だ。それで私は了解を得て,私が行ってくると言って陽川区の学校に行った。




               今は覚えてもいないが、その時行ってみたらそこにみんな集まっていた。
               私が入るとみんな硬直して私を見つめ、ある人は目をそらし,ある人は悪口

               を言った。

               そこまでやりながら1位になりたいのか、そうして得られるものは何がある
               のか、この詐欺師、このくず野郎、この野郎、ありとあらゆる悪口が殺到

               した。
     QR
               私は何も言わずに前に進んだ。


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