権五石という人
彼を知っているという人はとても多い。
しかし、彼をちゃんと知っている人は
ほとんどいない。
彼の人生は
自分を表すよりは
他人を引き立たせ、
他人のために生きてきた人生なので、
自分自身を知らせなかった。
一生、他人の8時間眠る時、
4時間しか眠らず、
他人の2倍も働きながら生きてきた人。
その人生の一結び目を過ぎて
二番目の結び目を眺める時点。
この写真のストーリーは
権五石の意ではなく、
そばで見守った一人が
濾過なしにそのまま残す彼の痕跡だ。
そのまま広げてみて。
気軽にめくって
唾を塗りながら読んでみなさい。
これが一人の男の
隠し事のない人生日記だ。