Page 101 - 権五石会長の人生のエッセイ J-Full
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一番近くかかってくるやつをかわしながら拳を飛ばした。
ちょうど昔「喧嘩してたこと」がかなり役に立った。
そいつは一発で倒れた。
「何!この野郎!」
もう一人のやつが飛びかかってきた。
今度はサッカー選手時代の足の力を遺憾なく見せた。
足に蹴られたやつは後ろに飛んで行き、そのまま倒れて起き上がれなかった。
その後からはそれこそ香港のアクション映画を彷彿とさせる場面が繰り広げら
れた。そんなに実力発揮をしているのに···
何かが青くて不気味なものがわき腹に入ってきた。
思わずつかんだ。
刃物だ。
刃物を素手で握ったのだった。
そして頭を殴ろうと振り回したが…
背後から誰かが何かで私を叩きつけて…
その瞬間、私は意識を失って倒れた。
目を覚ますと病院だった。
病院で目を覚ました時、隣にはシン君が訪ねてきて、私を心配そうに見下ろし
ていた。
隣のベッドを見ると…
1人は歯が3本、あご、わき腹、5人のうち3人は重傷を負い、2人は軽傷に見え
た。
私はベッドから起き上がった。そんな私を看護師が驚いて制止した。
今朝手術して指も縫って、足の傷も治療し、腰もどこも一箇所もまともじゃな
いから、治療をしなければならないと言った。
私はただ起きて、腕に刺さっていた点滴の注射まで抜いて外に出た。 私は目を
覚ますやいなや、シン君を先に一発殴った。
「おい、この野郎、子分の教育をしっかりしろ!」と一喝すると...
そいつは照れくさそうににやりと笑った。
そのように病院から出ると、シン君もついてきた。
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私はコツコツ歩いて下宿に来た。
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