Page 7 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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訓長先生である祖父の教え



         「オソンよ~~~」

         祖父の慈しみ深く、柔らかくて厳しい声が耳元に残っている。

         「五星よ、私がどうして君を五星と名付けたのか知ってる?」
         祖父はある日決心をして私を膝に座らせて長い時間を話した。

         幼い私は祖父の目と口だけを交互に見ている。




         「じゃ〜、真似しなさい~」



         「一、 私は夢を持っている人だ。」

         「一、 私は夢を持っている人だ。」



         祖父の目と口を合わせながら私の目と口も真似している。



         「一、 私は理想を実現する人だ。」

         「一、 私は理想を実現する人だ。」



         「一、 私は富を築く人だ。 」

         「一、 私は富を築く人だ。 」




         「一、 私は恵まれない隣人を助ける人だ。」
         「一、 私は恵まれない隣人を助ける人だ。」
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