Page 91 - 権五石会長の人生のエッセイ J-Full
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「機会...が来た時に死ぬ気で力を尽くして必ず成功させる!!!」

         練習も終わりに近づいている頃、我々は最後にまた小隊対抗サッカーの試合を

         行うことになった。
         その日も案の定、我が小隊は2対0で他の小隊に負けていた。  前半戦が終わった

         時、私は分隊長を務めていたチェ○○助教に私がプレーできるようにしてほし

         いとせがんだ。



         「おい、顧問官。 サッカーが子供たちのいたずらだと思う? あそこに行って応

         援でもしろ」

         私はまた意見を黙殺されたまま、ただ座って応援をしなければならなかった。
         後半戦が始まるやいなや、うちの小隊は再び1ゴールを許して3対0になってしま

         い、挽回する気力が全くなさそうだった。



         その時…

         「おい、顧問官! お前一度出てみろ!」という分隊長の叫びがとても嬉しかった。

         どうせ負けてるゲームだから、あきらめる気持ちで一度願いでも叶えてやろう

         という… 考えだったようだ。ちなみに、私が思うに、その日の練習生のサッ
         カーのレベルはいわゆる「町のサッカー」のレベルにしかならなかったし、私

         はそれでも代表選手を夢見ていた選手出身たから、事実上彼らとは相手になら

         なかった。



         私は後半戦の途中に入るやいなや、残り20分余りでなんと7つのゴールを相手

         ゴールに決めた。  ただ相手選手たちを「もてあそんだ」というのがより正確な
         表現だっただろう。




         この事件は中隊全体に驚愕の事件となってしまった。
         代表選手が入ってきたとか、サッカーの神童が入ってきたとか、うわさは口か

         ら口へと全中隊に広がった。  その日、私は不寝番も免除され、小隊内で最も貴

         重な身として扱われることになった。あの悪辣だった分隊長も社会での私の前

         歴を信じてくれて、尊敬する目で接してくれた。
         「おい、もっと早く話せばよかったのに。  そうすれば私がよくしてあげたの
                                                                                                      QR
         に」と言いながら、何とかよくしてくれようとした。


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