Page 200 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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分かち合い




               「分ける」というのは本当にいい言葉のようだが、一方では無条件に良い言葉
               として受け入れることはできないようだ。

               分かち合うことも皆が納得できる方式を決めて分けるべきで、不満がない。

               分けることも「このように分ける」という同意をあらかじめ受けて、分けてこ

               そ問題がない。そうでなければ人とは実に妙な習性があり、空腹には耐えるだ
               ろうが、うまくいってる人がむかついて耐えられない不便な傾向がある。




               分かち合いの哲学は神から来た。



                                「小さい者にしたことが君が私にしたことだ。」

                 「貧しく着れなく飢えた者を助けてくれれば、君が私に貸してくれるのだ。」






























               分けるというのは簡単そうだが容易ではない。

               分かち合うことも私心を持って分けてはならず、公心を持って分けるべきだ。



               それで人々が集まれば収益が生じる原因を説明し、自分自身の努力ではなく他

               人の努力によって生じた収益をこのように分けるという、皆が理解できる方式

               を決めることが望ましい分かち合いだ。 そうしてこそ混乱がない。

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                                 最良の方法は、神の言う通りに分けることだ。


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