Page 89 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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訓練所の大顧問官(顧問官:現実に適応できず、変な音と行動をする人)




         春川の103補充隊を経て乾パン一袋を持ったまま楊口パラ号に船で到着した時、
         兵力を引き取るために教官たちが部隊から出て待っていた。




         「前方に何か見えるか?」
         「はい、大きな木が見えます!」

         「その後ろには何がまた見えるか?」

         「はい、山が見えます。」

         「その山腹に何が見えるか?」
         「はい、大きな古木が見えます!」




         私たちは教官の命令に従って山の中腹にある古木に向かって走った。

         先着10人まで切るという言葉に死ぬ気で走った。
         私は先頭に入って気合入れから外されたが、他の新兵たちは走り、また走り、息

         が切れるように走り続けなければならなかった。

         その日、私たちは新兵訓練所に入所した。
         翌日から休むことなく訓練が始まった。

         初日は制式訓練で「前に行け、後ろに回れ!」の連続だった。

         私は中隊で1番の番号を与えられた。
         番号割りは名前のカナダ順に私が一番前の番号になったのだ。

         クォンという姓がカナダの順にすればほとんど前であり、自然に私は「王」番に

         なったのだ。



         制式訓練16個の動作を始めると、分隊長のチェ○○助教が上がってきて······

         その場で素敵で節度のあるお手本を見せてくれた。
         その後、1番から何番までか前列にいた私たちを出させて、制式動作を施行させ

         た。

         他の訓練兵たちは顔色を伺いながらお手本を見せる助教を真似するのが得意だが、

         特に私だけが真似できなかった。
         すると助教は「この顧問官野郎!」と言って、いきなり足蹴りが始まった。
                                                                                                      QR
         誰もが軍隊に行く前、高校で教えていた教練の授業で


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