Page 103 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
P. 103
それだけ朴正熙(パク·チョンヒ)大統領は、私が尊敬する偉大な方だった。
私は道のそばで拳銃をつけている警官を見ながらこう思った。
もし誰かが「お前が死ぬか、朴正熙大統領を殺すか?」と聞かれたら…
私はどうしたいのかしばらく考えてみた。
私ははっきりと答えることができた。
母や家族には申し訳ないことだけど、私の答えは
「朴大統領を殺さないで、むしろ私の頭に当てて撃て」だったのだろう。
なぜなら、その方はまだやっていた仕事があまりにも多く、今後もっと生きな
ければならず、またしなければならないことも私より多い方だと思ったため
だった。
この頃、たまにその方を悪く批評する政治家たちを見ると、訪ねて一度何か
言ってあげたいと思う時が多い。
私は確かにその方がもう少し生きていて、3~4年だけもっと我が国を指導して
くれていたら、今よりはるかに暮らしがよくなっていたと確信している。
これからは二度とあの方が残した業績についてあれこれ言わないでほしい。
国民は皆、その方に感謝すべきだと考えている。
そしてパク·ジマン君がどうこういうのは、私たち皆が反省しなければならない。
お母さんとお父さんを銃弾で亡くした息子がどれだけつらくて、
麻薬に手をだしたかということだ…
パク·ジマンだって普通に暮らしたくないだろうか?
麻薬でもしてこそ耐えざるを得なかった…彼だけの悲しい胸を私たちは理解し
なければならない。
そのような面で、私は金鍾泌(キム·ジョンピル)総裁も尊敬する。
自分が仕えていた上司の子弟を最後まで面倒を見ようとするその大人こそ、本
当の大人の一人だと私は思う。
一つの家庭の両親が全て銃弾によって亡くなり、国のことに気を使って家庭の
面倒を見ることができなかったなら、国民が面倒を見て大切にするのが当然だ。
朴正熙(パク·チョンヒ)大統領の死はあまりにも残念なことであり、朴正熙(パク·
QR
チョンヒ)大統領の業績は歴史に長く残るだろう。
103