Page 112 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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「人命は再天だ」という言葉が本当に実感できる瞬間だった。



               そしてその瞬間··· 正しい判断ができるように助けてくれた神様と、イエス様と、

               聖霊様に感謝する。

               教会に通うというお母さん···

               それからしばらくして、夕方頃、日程を終えて家に帰ろうとしたところ、田舎
               にいる母から電話がかかってきた。



               「オソク、お母さんだよ」
               「はい、お母さん」

               「お前、私を教会に行かせたかったよね? 私ももう教会に行くよ」

               「え?本当ですか?」
               「そうだね。  お前がそんなに教会に行ってほしがるのに、私にできないものは

               ないわ」

               「私は… 私は…」
               その日、私は何も言えなかった。

               とても幸せだったし、なぜそんなに嬉しかったのか、長い間借りた借金を返す

               ような気分だった。



               母はその後とても熱心に東部教会に通って···

               牧師が母が怪我をした時も直接来てくれて···

               また、教会でも多くの信徒たちが母の快癒のために訪問して心配してくれると
               いう知らせを聞いて、さらに心強かった。

               私は神様に感謝する。

               うちの家を救ってくれて、母まで導いてくれて。  もういつ母が亡くなっても、

               私は不安ではない。
               神様が共にしてくれるから···

               母が教会に通うと聞いて···

               私はどれほど胸いっぱいの幸せを感じたか分からない。
               愛に満ちた主が悲しく生きていた母の恨めしい涙の人生を慰めてくれるだろう。

               そう考えると、ますます感謝し、幸せだった。
     QR
                                          ありがとうございます。神様!


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