Page 118 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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誓言の祈祷




               その時、心の中のどこからか熱い何かが上がってきた。
               何の縁もない方だが、最後の道は守ってやったという考えと共に、思わず賛美

               歌を歌っていて、神様は天国に望みをその日植え付けてくださった。

               私はその日、神様に誓言の祈祷をした。



                               「私の人生を主の栄光のために生きていきます。」




               思わずした私の序言の祈祷だった。

               主が私に憎い人を助けるから祝福してくれるのだった。
               その日の序言の祈祷は私の人生を変えた。  その日の以前まで私は他人のために

               生きるという考えはあったが···実践はできず生きてきた。

               ところが、その日の後から私も知らないうちにしきりに他人のために生きる道
               に出るようになった。

               自分だけのために生きる時は、誰も私にああしろこうしろしていないし、私を

               憎む人もいなかった。  私の性格が他人に悪口を言われる性格でもなく、その時
               まで私は別に無理なく平凡に暮らした。




               ところが、その誓言の祈祷をした後からは、すべての環境が変わった。
               しきりにかわいそうな体育人が目に入ってきて...

               社会的に安定していない人々が、しきりに浮び上がって目に入ってきた。

               家族しか知らなかった私には実に大きな変化だった。



               今になって考えてみると、聖書の言葉に仇を愛せと言った理由が分かった。

               この時の体験のために私は一度も誰かを法に告訴したことがない。

               P氏の問題をめぐってどれだけ悩んだか分からない。
               告訴しないように、愛で接そうといくら努力しても... それが私にだけ当てはま

               るなら、また我慢できるけど... 多くの困難な人々があまりにも多くの被害を受

               けたし···従来は神様が悪口を言われそうで、本当に胸が痛い。

                                          今からでも悔いてほしいのに…
     QR
                                世の中はいつも真実が勝つわけではないようだ。


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