Page 123 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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     私は苦痛と苦悩の中で人生の本当の味を味わった。
         「GOBの事業」もそうだった。
         私は困難に直面する度にこんな考えをする。  こんなんでも構わん、あんなんで
         も構わん、嬉しくても一生涯、悲しくても一生涯…
         楽しいことも辛いこともすべて瞬間であるだけ…
         過ぎてしまえば思い出になるのは同じだ。
         思い出は思い出に残るものだよ...
         嬉しい思い出は残って悲しい思い出は残らないのではなく…
         思い出はただの思い出であり、瞬間は過ぎ去る。
         瞬間の選択が一生を左右することもあるが…
         一生の努力が瞬間を左右することもある。
         だから昔の人たちは
         「生があなたを騙しても、悲しんだり怒ったりするな」と言ったのではないか
         と思う。
         悪かった思い出も、良かった思い出も、
         いつか振り返ってみると美しく感じられる日が来るだろう。
                                                                                                      QR
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