Page 133 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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しかし、これは実は私が狙った勝負手だった。
彼が私を引き留めれば勝算があるあり、ただ「変な奴だな...」と送ってしまえ
ばそれで終わりだ。
幸い、彼は寛大だった。
さっき自分が感情を抑えられず私との約束を破ったことが申し訳なかったのか...
私が立ち上がろうとした時、私を引き留めて謝罪した。
「さっきは悪かった。 話を途中でを切って... そして、あなたが時間の約束を正
確に守っているのを見ると、あなたは正直な人のようだ。 気楽に時間をもう少
しあげるから 話して」と言った。 私はもう少し時間を稼いだわけだ。
こんな時、延長時間をもらったからって安心すれば失敗することもあり得るか
ら 私は早く話した。
「韓国では自動車が左側、あなたの国では右側通行をする、韓国では鋸を使う
時引っ張るときに切れるが、あなたの国では鋸を押し出すときに切れる。 私た
ちは照明をつける時スイッチを上に上げるが、あなたたちはスイッチを下げな
ければならないし… 私たちは江南が豊かな地域だが、あなたたちは江北が豊か
な地域だ。」
そのように10以上の事例を挙げると…「へえ、本当に面白い」と言った。彼の
目つきを見ると… 彼はすでに私の言葉に興味を持ち始めていると感じた。
私は話し続けた。
「そこで申し上げるのですが、オーストラリアはオーストラリアの慣習がある
ように、韓国は韓国の慣習がある。 先ほど私があちこちのポケットから品物と
お金を取り出して誰のものかと尋ねたのは、オーストラリアと韓国の慣習の違
いを話すためだった。 韓国では私の子供たちや妻が何かを学ぼうとすると、私
がお金を出す。 そのお金を右から出しても、左から出しても、それは確かに私
のお金なのだ。 そして、韓国では妻の財産と夫の財産を別にしない。(必ず必要
な場合や離婚する場合を除く)ところが、オーストラリアは妻の財産と夫の財産
を結婚した夫婦であってもお互いに区分する。 この場合には明らかにランゲー
ジであれ何であれ各自が資産を管理する次元でオーストラリアの法が正しいが、
韓国の場合は違う。 だからあえて請求するが、韓国人を受け入れたら、韓国の
QR
法も尊重することが必要だと思う。」
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