Page 42 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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4対1の戦い
ある日、栄州に行ってくるが(約12キロ)、安政面事務所の路地で同年代の集
団4人に会った。
その当時はこの地域、あの地域の学校ごとにいわゆる不良生徒グループ同士が
互いに見えない気争いがある時だった。
「おい、こっち来い…」と言うと、私は押されず、「俺?」と答えた。
「そうだ、お前···こっちおいで」
私は彼らがいうところについて行った。
すると、カバンにあるものを全部出せというのだ。
私は当然断った。
結局、4対1で絡まり、けんかをした。
結果は私に飛びかかった4人の完敗だった。
私はその時初めて拳に自信を持つようになった。
私たちはけんかをした後、一緒に小川に行き、手を洗って別れた。
もちろん気合も入れて、これからふざけるなと訳もなく威張って送った。
帰りに、なぜか拳がむずむずして、誰でもいいから一度戦ってみたかった。
「誰でもいいからかかってこい、見せてやる…」
そんなにほとんど毎日喧嘩しながら時間を過ごすのに···
家庭の事情がますます厳しくなって結局は学費を払えず、
学校をずっと通える状況ではなかった。
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