Page 306 - 権五石会長の人生のエッセイ J-Full
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人生、実に多事多難だった。

           10万人の体育指導者団体を30年の間会長を務めた。

           運動する人々の個性も明確で性格も特異な人々が多かった。
           ところが、そのような人々と30年を過ごしたのだ。

           そして、大韓民国の名人クラブ80万人を作る時も、本当に面白くて大変なこ

           とが多かった。
           1千万人の職能団体、すなわち290団体の総会長をする時も本当に多くのこと

           があった。 それだけなのか?

           世界体育指導者総連合会31カ国に総会長を務める時もそうだったし、各国の
           人々によって実に多事多難な経験をした。

           また、世界職能中小商工人総連合会、これを通じて多くの万感が交差し、一

           生の間多くの団体、数多くの人々と交感しながら生きてきた。  あまりにも多
           くの疎通と公聴会の会議を数千回行ったようだ。  このようにしながら、人に

           ついてもう少し多く考えることができる時間があり、人の苦痛を最も多く味

           わったと思った。  そうしながら多事多難な過去を振り返りながら、  これは何

           だろうと思って、どこから書いて、どこから手を出せばいいのか、どうやっ
           て始めて、どう合わせればいいのか、全く分からなかった事を何度も始めて、

           何度も諦めて、どこから書いていけばいいのか、どこからどうすればいいの

           かと、企画の途中で諦めて、進行の途中で諦めて、こうすることも数え切れ
           ないほど繰り返した。

           ところが、もうすべてが整理されて振り返ってみると、とても明確でシンプ

           ルだった。  私はその明確でシンプルなものの中でそれがエッセイであり、私

           の生きてきた人生であり、それが団体生活であり、それがGOBという事業で
           あり、それがギガコリアであり、そしてそれを通じて作り出したすべてのも

           のだった。  これが私の人生のすべてだった。  その中で私は多くのことを見て

           感じて悟った。
           韓国はもちろん、全世界のすべての人々が自分が知っている人を無視する傾

           向がある。  私は韓国で一番多くの人を知っているがために、ある時は本当に

           胸が痛い目にあった。考えたくない経験が多すぎる。
           濡れ衣も数え切れないほど被り、何度も世間のうわさになった。

           団体長をしながら起きる数多くの事情は、一つ一つ全て口にすることが難し
                                                                                                      QR
           い。ただ全部天に任せる。


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