Page 310 - 権五石会長の人生のエッセイ J-Full
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また、経営には関与せず実績が出たことに対してのみ利益を取る形で投資家が

        直接関与するようにした。

        それで熱心に働いた利益を集めてその利益を持って分ける方法を開発したのだ。
        それがまさに実績による経営だった。




        経営とは全く関与せず、自分たちが自分たちの権利を持って努力したことに対
        する利益金、、、それぞれ分けて次のような方式で計算した。




        それぞれの事業者が努力して得た利益を全体の利益金とし、
        これを代理店長は1人で、総販は10人で、支社長は30人で計算して、

        これを全部合わせて全部代理店と呼ぶと、全体の会員の数が出る。

        1万人で、1万3千人で、1万5千人が出ることになる。
        これを全体の利益に導入して分けると、一人の分け前が出るようになっている。

        その一人の分け前を持って代理店長に利益を与え、

        それに10人分の分け前を総販に利益を与え、

        30人分の分け前を支社に渡す方式で、、、
        それぞれの利益を分配する方式を適用した。

        これが現在取り上げられているSTO法案だ。

        この方式を1992年度に適用して進めたものである。
        あまりにも早く始めたから、理解も足りないし、理解させるのも大変だし、、、

        ありとあらゆる雑音が出て、ありとあらゆる悪口が出て、本当に悔しかった。




        その中で私は協同組合を作った。
        生産者協同組合、販売者協同組合、消費者協同組合。

        その当時は協同組合ということ自体が概念がない時であり、それに対する意味

        が見つからない時だ。
        私は「個人の力ではだめだ、みんな一緒にすればより多くの利益を得ることが

        できる。」

        と力説した。
        それで共同ですればなぜ有益なのかを知らせ始め、一緒に実践しようと言った。


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