Page 53 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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そのように私はそれなりにサッカーを続けることができた。
私はそれだけでも感謝した。
サッカーを続けられることだけでも、私はいつも感謝していた。
その当時のサッカーは私の人生のすべてだったから。
サッカーのない私の人生は考えられなく、考えたくもなかった。
「サッカー部解散」
ところが2年生半ばになると、サッカー部が急に解散した。
理由は田舎の学校の財政事情のためだった。
私はその日から迷い始めた。
小学校から今までやってきたことはサッカーしかないのに、
サッカーができなくなったから、私はその時何をすべきか途方に暮れていた。
授業に入ってみたら到底授業の進度についていけなくて、
勉強も知っていることがある程度あってこそできるものの
私は運動をするためにほぼ知らなく、九九も正書法もよく知らなかった。
それで私としては学校の授業はただの「寝る時間」だった。
「私が格別にサッカーが上手だったのは、素質よりは努力で根気だった。」
「他の人たちはただサッカーをしたが、私は胸に火を抱いて走った。」
「他の人たちはただ試合をしたが、私は命をかけて走った。」
「おそらく彼らより精神力が先んじているようだ。」
「それはまさに胸に火を抱いて生きていたからだろう。」
「彷徨と休息」
しかし、サッカー部は結局、財政問題で解散された。 空が黄色い、頭の中は
真っ白。 メンタルが崩壊したのだ。
私はあんなに好きなサッカーがこれ以上できなかった。
学校を離れてあてもなく歩き回り…
QR
豊基小白山の下にある錦仙亭の澄んだ水に足を浸した記憶…
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