Page 65 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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私はその子と結婚して幸せに暮らすことが私の最大の目標になり、
サッカーに持っていた炎のような熱情··· そして挫折··· 軟式庭球に持っていた炎
のような情熱···そして挫折···
その後の私の目標は、ひたすらその子と結婚して、本当に涙が出るほどよくし
て生きたかった。
すべてをその子のためにしてあげたかったし、死ぬまでその子だけを愛してあ
げたかった。
いつのまにか私の胸はその子と人生を設計することで充満していたし、
サッカーや軟式庭球で持っていたあの炎のような情熱が、その子への愛に移っ
た。
おそらく私は火を持って生まれたのか、何をしても情熱的にする性格一つしか
知らない。
その当時私は初恋で苦しんでいたし···その子への初恋はサッカーよりも軟式庭
球よりも、もしかしたらもっと大きな望みだったのかもしれない。
幾多の日をその子のことを考えながら過ごした。
その子が私の胸にいる間はこの世で一番幸せな人が私だっただろう。
私はそのようにいつも胸に火を抱いて生きてきた。
何か熱いことをしなければ人生の意味を感じられない。
死に物狂いで走った後、指を動かすことができないほど垂れ下がった体の満足
感を感じたことのない人は知らない。
それと同様に、誰かを熱く愛したことのない人は、その炎を理解できない。
「私はいつも熱くてこそ生きる人で、そのように育ってきた」
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