Page 66 - 権五石会長の人生のエッセイ J01
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伯父の死




               伯父の喪輿を背負って···人々が···
               「アイゴ、アイゴ、もう行けばいつ来るのか…」と言いながら曲を歌った。

               その行列の後を伯父の長男夫婦、うちの兄、姉の家族が後に続く時···

               私は伯父の写真を胸に抱いて一番前を歩いた。

               このように虚しく亡くなることをあんなに私たち家族に厳しく接したのかと思
               うと、悲しい思いがして伯父がむしろ可哀想に感じられた。

               山に登って掘った土地に伯父の遺体を埋めるが、

               私はもう一度死について深く考えるきっかけになった。



               あんなに虚しく亡くなることを、兄弟なんて一人しかいない父に…

               父が肺病に苦しむまで一度も助けてくれなくて···

               ただ悪かったとだけ言っていた···
               薄情な伯父の姿があまりにも痛くて悲しく私の胸を痛めてきた。

                                       「伯父はそのように亡くなった。」







































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